収入証明書対象じゃないのに契約後持ってきた下さいと言われる理由とは?
消費者金融のカードローンは総量規制のため
- 限度額が50万円を超える
- 他の貸金業者の借入金額と合わせて100万円以上の金額になる
以上の場合は収入証明書提出の対象となります。
このことから借金がなく50万円以下の限度額を希望される場合は、
原則収入証明書が不要でカードローンの申込みをすることができます。
しかし、無人契約機や店頭窓口、電話でのカードローンを契約手続きが完了後にクロージングで、条件に当てはまっていないにもかかわらず収入証明書提出のお願いをされることがあります。
総量規制の条件に当てはまるのなら提出しなければならないのは分かるのですが、
まったく条件に当てはまらないにもかかわらず収入証明書提出を案内されます。
なぜ対象とならない人まで収入証明書提出案内をされるのか?
表向きの理由は、
今後他社での利用金額が増えて100万円以上の借り入れとなった場合、限度額が制限されてしまうことがあるからです。
そういった時に収入証明書を事前に提出しておけば、急に融資がストップしてしまうということがないようにするためです。
それでは本当の理由は・・・
限度額増額の案内をするためです。
カードローン契約後、半年程度返済に遅れることがなく真面目に返済をして返済実績をコツコツ積んでいけば、収入や属性の関係にもよりますが限度額を増額できるようになります。
カードローン会社は限度額増額可能な顧客をリストアップして、電話で増額案内の営業をします。
営業トークとして、「○○様現在限度額50万円でご利用されていますが、100万円まで限度額が増額できそうでして金利も15%まで引き下げることができそうです。いかがいたしましょうか?」
このように案内すると限度額が増額できて金利を下げてもらえるのなら、
希望がある方は、じゃあお願いしますとなるのですが・・・
「え!収入証明書必要なの!?面倒だからいいよ」
といってせっかく限度額が増額できるのに収入証明書を準備するのが面倒だから増額希望を取り下げるお客様もいるのです。
事前に収入証明書を提出してもらっていれば、
一度提出してもらっているので、限度額増額希望の申込みさえもらえば収入証明書提出の手間が省け手続きがスムーズにすすめることができるからなのです。
ただし、収入証明書は総量規制のために提出するのと限度額増額のために提出するのとでは有効期間が異なります。
総量規制のための収入証明書は一度提出したら3年間は有効です。
限度額増額のための収入証明書提出は、常に最新のものが必要になります。
源泉徴収票・確定申告書・所得証明書なら年度が替われば最新年度分、給与明細書は直近2ヵ月分となります。