闇金ウシジマくん作者が語る「借金する人の特徴は自信がない・見栄っ張り・行動しない、そして歯が無い」【初耳学】
2019年8月11日放送の林先生の初耳学は、『闇金ウシジマくん』著者に林先生が直撃!貧困層のリアルな現実。
闇金ウシジマくんは、作者の真鍋昌平先生が、借金に苦しむ人々や金融業者を直接取材、その数は1000人を超えテレビや新聞などでは報道されない貧困層の過酷な現実が描かれています。
普通の暮らしをしていたのに思いがけず借金地獄に落ちる人がいる
事例1:犬のレンタルをしていた10代〜20代女の子がいて、最初に借りるお金は安かったが実際に犬を飼ったら愛着が湧いて飼いたくなる。買取になったらいきなり「70万円」。若いので払う能力が無いため、それで高額な借金、金利を払い続けている。未だにバイト掛け持ちで払っているという。
事例2:1時間2万円でITの金持ちと飲むといったギャラ飲み。そのギャラのみのグループLINEが何個もあり、そこに300〜400人登録。お金をもらって飲み会に参加しその様子をSNSに投稿する。ギャラ飲みだとお金がもらえるのだが、服装とか小綺麗にしておかないとダメなためそのために借金。過剰に自分を見せようとする人達が借金を抱える可能性がある。
▼なぜおかしいと思わないのか?
自分がSNSなどえ得ている情報は、自分が知りたい情報の中で得ている情報なので俯瞰で物事が見えていない。ネットで自分の知りたい情報が簡単に手に入る分、物事の善悪を客観的に判断できない危険性があるという。
真鍋先生が考える借金をする人の特徴とは
- 自信がない
- 見栄っ張り
- 実行しない
の3つであるという。
口だけで言うけど、何するんですか?と実行しない人という感じの人が借金をする人に多い特徴だという。
ウシジマくんで描かれる債務者は歯が無い人が多い
真鍋先生が、取材のため会っていた債務者の多くは、歯が無い、歯が欠けている、そういうところに無頓着なが方が多かった。
真鍋先生は実際に闇金ウシジマくんの漫画の中で、貸す側と借りる側を歯がある、歯が無いで描き分けていることが多いという。
実際に借金から抜け出す人はいるのか?
現実ではあまりいない。
負のサイクルから抜け出して何かになりたいのであれば、リスクをとるというのも1つある。
真鍋先生は若い頃、消費者金融で生活資金のためお金を借り、この生活費が無くなるまでに漫画の賞を取らなければ漫画家の夢を諦めると覚悟を決めて漫画を書き上げた結果、見事大賞を獲得。先生自身はリスクを取ってチャレンジし賞を取り今の地位を築いた。
林修先生によると、
日本は格差社会ではなく階級社会になった。いったん転落してしまうと元に戻るのが難しい。真鍋先生はリスクを取ってチャレンジし賞を取りウシジマくんを書いて今の地位があるが、みんながその方法でうまくいくか?となったらそこも難しい。そうなると我々は「どうやって転落しないですむか」を学んだ方がいい。その点、闇金ウシジマくんには転落のメカニズムが描かれている。つい気軽に使ってしまうSNSが転落に導く可能性すらある。この漫画をよんで、フィクション、俺には全く関係ないと自信が持てる人は読む必要が無い。どこが自分に繋がるところがあるのではないかと思う人は、この漫画を読むことによって、どうしたら転落せずにすむか、この漫画の登場人物は反面教師、ここから学ぶことも多い。