【借王7】システム金融の仕組みとは
哀川翔主演の映画「借王7 THE MOVIE 2000」
新品価格 ¥330から |
借王シリーズの第7作目。
今回は、哀川翔演じる銀行マン・安斉満のの義兄・孝夫がシステム金融の罠に陥ってしまうところから話がスタートするのだが、そのシステム金融とはどんなものなのか描かれているシーンがある。
孝夫は、借金の保証人になっており借りた本人が逃げたため経営する喫茶店に取り立てがきてしまう。
当初借りた額は、500万円だったが利息が膨らみ2000万円に。
孝夫は「そんな2000万ていわれても・・・」と言うと
取立て人は「保証人が払わな誰がこの金払うんや!わしらは法律に基づいてやっとんじゃい!」
と脅してこの日は店を出ます。
店を出たところで、取立て人はあるところに電話をします。
「例の喫茶店だいぶかましかけときましたから、あとはそっちから誘い水かけといてください。」
その電話の先が別の金融業者なのです。
電話を受けた金融業者は、早速 孝夫の経営する喫茶店に営業のFAXを流す▼
2000万円の借金をどう返そうか悩んでいるところに、まさかの助け舟!
孝夫はお金を借りてしまう・・・。
↑500万円の融資を受けますが、1回目の返済が250万円。
2回目の返済が1週間後で250万円。また1週間後に250万円の返済期日がやってきます。
どうやって返済をしていくんでしょう・・・。
システム金融の仕組みとは
システム金融とは、主に中小企業や個人事業者向けにFAX等で営業し手形や小切手を担保に貸し付けを行う。銀行や消費者金融でお金を借りるよりも手続きも簡単でスピーディーに貸してくれるが、トイチ(10日で1割)、トゴ(10日5割)、月2分、など金利はさまざまだが、法定金利を無視した金利で融資を行う。
なぜ、「システム」というのかというと
システム金融は数社グループになっていてオンラインで情報を流し合っている。
仮にA社の客の返済期日が迫っていて返済費用が工面できず悩んでいると、B社がタイミングよく営業する。
客は藁をもつかむ気持ちでB社からお金を借りる。
その繰り返しで高い利息が利息を生んで借金が雪だるま式に膨れ上がる仕組みなのである。
システム金融の言い分・回収方針は?
借王7で描かれているシステム金融の回収方針と世間から非難されていることについての言い分は
回収方針
・客の腎臓でも目ん玉でも売らして回収するんや!
・客を人間と思うな。奴らの痛みと苦しみを金にするんや!
・追いこんで追いこんで逃げられんようになるまで追いこんで
・肝臓でも腎臓でも売って金返さんかい!それが借りたもんの義務
世間からバッシングを受けてることについての言い分
・お金を借りて返さない方が約束違反
・脅迫まがいの取り立ては、約束破られて腹立ったら殺したろか死んでまえとか普段使うでしょ、多少は、
・人の自〇まで責任取れません、そりゃ本人の勝手でしょ。
・私たちは、貸し渋りの銀行の犠牲者になった人たちを助けている。世間で話題になっているのは、お金を返せなくなったごく一部の人達が借金を踏み倒すためにやっている中傷とかとれまへんなぁ。
映画の演出上の話なので多少誇張されているかもしれないが、システム金融の恐ろしさは十分伝わってくる。
銀行が貸し渋り、資金繰りにお金が困っているような時に、電話やダイレクトメール、FAXで営業をかけられ、ブラックでもOK、高額融資、多重債務可といった言葉で甘い誘いにのってしまうと取り返しのつかないことになってしまいます。
違法な金融業者の被害に遭わないためにも金融庁のホームページでは、
貸金業登録のある業者かどうかの確認方法、相談先、業者の手口、注意方法などが紹介されていますので参考に!
⇒https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/