銀行カードローンが急拡大した理由とは

生活の足しにしたい、急な出費で少しだけ借りたい、そうなった時にお金を借りる先といえば、消費者金融が思い浮かびますが、実は2014年以降個人向け融資の貸付残高は銀行カードローンが消費者金融を逆転して貸付残高を増やしているのです。

 

たしかにこの数年でCMなどでも銀行カードローンを耳にするようになりました。

 

 

銀行カードローンとは?

 

あらかじめ決められた枠の中でいつでも自由な資金使途で使える、ATMでも引き下ろしのできる大変利便性の高い商品です。

 

正しく賢く使うことにより私たち自身の現在の生活を豊かにしたり将来の自分に先行して投資をしたりなどプラスのメリットが得られます。

 

銀行カードローンが広まった背景

 

ここ数年銀行カードローンが増えている理由には、2つの点があります。

 

  • 銀行の経営状況が厳しい
  • 個人向けカードローンは収益性が高い

 

 歴史的な低金利が長引き、一般的な住宅ローンだとなかなか銀行に利益が上げにくい環境になっている。現在銀行は、店舗・人員をどうしていくか効率化が課題となっている。そうした中でカードローンは、担保をとらないローンということもあり金利が高く設定できる、銀行にとってみると利益が出やすい、こういった側面があり各銀行が力を入れているのです。

 

 借りる側からすれば、担保が必要ないから借りやすい・使いやすい・消費者金融よりも銀行のほうが何となく安心、周りをキョロキョロして入店しなくてもいいなどといった理由があります。

 

借り過ぎの問題

 

利便性が高い銀行カードローンですが、
一方で借り過ぎ・使い方には注意しなければならない問題があります。

 

金融庁では実態調査を始めていて2018年8月に調査結果を公表しています。
調査の結果、金融庁が銀行に対して求めている重要な4点が以下です。

 

  • 年収に対していくら貸せるのが上限の問題

 以前は上限を設定していませんでした。この1、2年で多くの銀行が上限を設定するようになりました。その結果多くの銀行が、年収の半分以下まで貸せるようになりました。消費者金融が年収の3分の1なので、まだ銀行カードローンのほうが多いのではという指摘もありますが、金利は銀行の方が低いので単純に貸付額だけで比較していいのかは分かりません。

 

  • 収入証明書の問題

 多くの銀行が貸し付けるにあたって年収がいくらあるか収入証明書の提出を求めるようになっています。ただし、収入は仕事の状況によって変わる可能性があるので金融庁も継続的に定期的に収入を確認する仕組みを求めています。ちなみに消費者金融は前回提出から3年以上経過していると 新たな収入証明書の提出が求められることがあります。

 

  • 保証会社に審査をまかせっきり

 銀行が審査をするのではなく、保証会社に審査をまかせてしまっている。銀行が個人に融資をする審査ノウハウを持っていないということもありますが、金融庁からは銀行も独自の基準で積極的に審査に関与するように求めています。

 

  • 利便性ばかり強調したCMが多い

 審査の時間が短い、収入証明書不要、など利便性ばかり強調したCMが多い印象を受けるのですが、銀行もこの1年で自主規制を含め過度な利便性を強調するCMを使わない、子供が見るような時間帯にはCMを流さない取り組みを進めています。現在、多くの銀行カードローンで即日融資が廃止されています。