消費者金融が引っかかた、未だに犯人が見つかっていない振り込め詐欺

警視庁のHPによると、振込め詐欺(オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金等詐欺)を始めとする特殊詐欺の被害状況は、H22年以降認知件数は徐々に増えています。被害額はH26年をピークにH28年は若干減少をしています。

 

詐欺に引っかかって振り込んでしまうのは、何も個人だけではなく企業も引っかかってしまうことがあるのです。

 

 

振り込め詐欺に引っかかるのは消費者金融。

 

某店舗で起きた事件なのですが、

 

ある日、電話で振り込みで融資して欲しいという完済している既存顧客からの依頼でした。
電話を受けた担当者は、融資余裕額を伝えると全額融資してほしいとのことでした。

 

するとその電話の主は、
「銀行口座変わったので今から言う口座に振り込んでくれる?」

 

担当者は、口座番号を聴聞し電話を切り、
振込の手続きを行う。

 

 

ところが一ヶ月後・・・

 

返済期日を過ぎているにも関わらず、返済がまったくされていないという事で、督促の電話を架ける。

 

しかし、
本人は借りた覚えはない。既に完済をしていて、何かあった時のために使うつもりでいたが、いつもATMでカードを使って借りるので、銀行振込で融資をお願いすることなどまずないということなのだ。

 

 

銀行口座変更されてそちらに振り込んでと言いましたよね?と聞いても新しく銀行口座を開設していないというのです。

 

 

そこで、消費者金融は顧客との会話をすべて録音していますので、融資依頼の電話があった時の音声を聞いてみると明らかに声が違うのだ。

 

 

では、一体誰に振込をしてしまったのか?

 

 

考えられるのが、電話で振り込み融資依頼を受けた時期というのが、派遣社員の人数を減らして人件費削減をしたいた時期であり、契約解除された腹いせに行ったのではという可能性が浮上したが、確証がない。辞めるときに口座情報を持ち出したのか、それにしてもどうやって同姓同名の銀行口座を作ることができたのかなど疑問が数々あり、

 

警察に被害届は出したものの犯人は見つからず、
結局、損金扱いになったのだ。

 

 

詐欺被害に遭ってしまった原因ですが、
電話を受けた担当者が、氏名と生年月日でしか本人確認を行っていなかったこと。

 

氏名と生年月日の2点しか確認をしていないと、その情報を知っている人はいくらでもいます。

 

この2点でしか電話で本人確認を行っていない貸金業者があるとすれば、他人が本人のフリをして電話をかければ氏名と生年月日だけ知っていればいいので、いくらでも取引情報や口座情報を引き出せてしまうことになるのです。