1968年ころの商工中金、ワリショー(割引債)の広告
今、商工中金は 政府の「危機対応融資制度」を巡る商工組合中央金庫(商工中金)の不正融資問題で、商工中金のほぼ全店にあたる約90支店で書類の改ざんなどの不正が行われ問題となっています。
そんな商工中金ですが、私の自宅にあるだいぶ昔の雑誌を漁っていたところ、1968年に発行された月刊東京タワーという雑誌に何と商工中金の広告が掲載されていたのです。
▼その広告がこちらです。
昔、商工中金から割引債として発行されていたワリショーです。
ワリショーとは、購入時に額面から利息部分に相当する分を差し引いた金額を払い込み、満期時に額面金額を受け取るかたちになります。したがって、1万円の割引金融債で、割引率が1%であれば、9900円を払い込み、1年後の満期時に額面の1万円を受け取ることができる金融債です。
当時の利回りですが、広告によると6分2毛余
割、分、厘、毛、とかって普段生活をしていると野球くらいでしか聞くことがありませんが、割は10分の1、分は100分の1、厘は1000分の1、毛は10000分の1に当たります。
つまり、6分2毛は6.02%ということになります。今の低金利時代では考えられない、1年ものでかなりの高利回り商品になります。
ただ、気になる点が、
●ぜったい安全・確実
「絶対儲かる」「大丈夫だ」という表現は、NGです。当時はまだ規制が緩いので仕方なかったですが、リスクもあるわけですから、今となってはダメな表現です。
ちなみに、広告に起用されている方ですが、吉沢京子さんという女優をされている方です。