一般事務で年収600万円ある22歳の女の子
消費者金融のスコアリングシステムは嘘も見抜くのかなと思ったことがある。
とある平日のお昼過ぎころ、
若い女性の方が申し込みに店頭窓口へ来店された。
服装はトレーナーにジーンズ姿。
髪型はポニーテールなのだかフケが目立っている・・・
とりあえず
カウンターに案内して、着席して頂き申込書を記入してもらう。
審査の中で仕事内容や収入について聞かなければならないのだが、
仕事は一般事務、年齢は現在22歳。
次に年収を聞いたところ
600万円も収入があるとのことだ。
22歳でおそらく大学を出ているなら新卒で、
一般事務の仕事なのに収入が600万円もある・・・
この年齢で年収600万円は貰いすぎではないのか・・・
一般事務の平均年収は、「はたらいく」というサイトで調べてみたところ
252万円だそうだ。
月収も15万〜20万未満が全体の68.2%で
30万円以上月収がある人となると0.1%以下なのだ。
ちょっと多いなと思いながらも審査は申告通りに行わなければならないので、
年収600万と審査用の端末に入力していく。
信用情報も取得してみたが、
他社で借り入れはなくどうやら初めてのキャッシング。
そして、スコアリングをしてみたところ
貸付可能金額が0円。
つまり貸付不可と結果が出てしまったのだ。
今回は、ご希望に添えない結果となりましたと伝えたところ
顔を真っ赤にして退店されていった。
その後通常業務に戻ったのだが、
閉店間際の18時前くらいにまた来店したてきたのだ。
今度は勤め先の社長と女の子が同伴してやってきたのだ。
すると、社長からこの子はお金に困っているんだ
どうにか貸してくれないか?と社長が頼んできたのだ。
いえ、審査はすでに完了してお断りさせていただいたのですが・・・
社長はブラックだからなのか?
審査内容についてはお答えできません。
そして納得した様子で退店されていった。
どうしてもお金を借りたいから、
年収を本来よりも過大に申告してしまう気持ちは分からなくもないのだが、
スコアリング審査は過去の統計データに基づいて行われる。
一般事務の平均的な年収よりもあまりにも多いた年収を申告してしまうと、
統計データからあきらかにかけ離れているため、スコアリングのシステムがおかしいと判断してしまうのではないかと思われる。
結局、嘘はすぐバレてしまう。
総量規制では50万円以内の限度額であれば原則収入証明書は必要としておらず、申告の年収だけで借りることができてしまう。
しかし、原則は必要としていないだけで、
不審な点があったり、在籍の確認が取りにくい、虚偽の申告をしている可能性があるといった場合には、限度額50万円以下であっても収入証明書の徴求をされることがあるのである。