カンニング竹山さん、深層Newsに出演し借金で地獄を見た話を語る

8月17日、BS日テレで放送されている深層Newsに
カンニング竹山さんが出演されていました。

 

この日のテーマは、
「破産半数はシニア世代 借金生活への落とし穴 地獄見たあの芸人語る」

 

公式サイトから内容を抜粋すると、

 

「破産債務者の半数が実は50代以上のシニア世代という現実。
リタイア後の収入減にもかかわらず現役時代の消費行動を引きずる人、子どもの結婚・出産や孫の誕生などのライフイベント、
そして病気や介護といった想定外の支出が借金の引き金に。
過去に壮絶な借金体験をしたというお笑いタレントのカンニング竹山氏をゲストに、深みにはまる借金の恐ろしさとともに、
いかにしてシニア世代が借金を回避すればよいのかを学びました。」

 

という内容です。

 

 

カンニング竹山さんが、話されていた内容としては、以前にテレビ朝日のしくじり先生で語っていたこととほぼ同じことではあるのですが、バラエティ番組で借金の話をする時よりも今回の報道ニュースの方が、借金で地獄を見ていた時期のことをより詳細に真剣に語っていたと思います。

 

カンニング竹山さんは、450万円まで膨れ上がった借金を特定調停を用いて180万円まで減額させ、最終的には借金を完済させます。

 

ここまで借金が膨らんでしまった理由は、
芸人なのだからちょっとくらい借金していたほうがかっこいいという見栄、また100万円くらいの借金なら何とか返せるという根拠の無い自身からだそうです。

 

借金が増えてくると、毎月の返済金額も増えてきます。はじめは利息と元金きちんと返済していたのですが、返済金額が増えてくるに連れて利息しか支払えず元金が全く減らない状態までになったのです。そこで彼女の定期預金を解約させ借金を返済したり、母親が代わりに払ってくれたりもしたのだそうです。

 

もう一つの借金が増えてしまった理由に、もっと借りませんか?と消費者金融から限度額増額のお話があったそうです。

 

一度借金を完済させると、業者側は返済能力がある人物であると判断するので信用の高い人となります。そのためこの人なら貸しても大丈夫となり、お金を以前よりも多く貸してくれるのです。

 

完済をしたら限度額増やしてくれるの?これって本当なの?と思われるでしょうが、私も実際に審査を担当していましたので、これは本当です。

 

100万円以上の高額の限度額で融資する場合、いくらスコアリングというコンピューター上の審査で融資OKと判定されたとしても、それだけでは融資しないのです。これまでの取引状況なども判断し、人柄、会社が上場企業か、役職に就いている、完済経験が有るなど、いろいろ審査をします。

 

おそらくカンニング竹山さんが借金をしていた時代というのは、消費者金融の審査も今より甘く総量規制も無かった時代でしたので、どんどん貸せという時代だったのです。

 

当時の限度額増額の決定権は、100万円以下ならその店舗の支店長が持っていましたが、100万円以上の増額に関しては本社の審査部が権限を持っていました。

 

増額申請を審査部に出すときに、この人返済遅れは数回ありますが、完済歴は2回程あり、社保です。人柄は良好でと会ったこともないのに適当にいい部分を見つけて申請をして、増額の決裁をもらうのです。

 

今は、総量規制があるので100万円借りるのもなかなか難しいです。

 

それよりも、カンニング竹山さんの例ですが、これまで利息しか入金できない程返済に困っていた人が、いきなり一括で返済をしますとなると、返済原資はどうやって準備したのか聞くことが稀にあります。

 

もし、親に用意してもらったとなると、本人の力ではないので、口座情報には親が返済資金準備と登録されます。そのため完済履歴があったとしても、前回の完済は親が準備したからとなるので、増額をするときや再度借入れする際には不利になるのです。