健康保険組合が赤字

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2019/7/7BSフジで放送されたブラマヨ弾話室〜ニッポン、どうかしてるぜ!〜で、
「健康保険組合の赤字」をテーマに雑談が行われていました。

 

※健康保険組合とは
政府が行っている健康保険事業を政府に代わって行っている公法人。日本のサラリーマンとその家族が中心に3000万人が加入しているといわれている。病気や怪我などで病院にかかった場合は、サラリーマンの皆さんは保険料の3割を窓口で支払い、残りの7割は健康保険組合が支払いをしてくれる。

 

・健康保険組合の種類
日本年金機構健康保険組合
全日本空輸健康保険組合
全日本理美容健康保険組合
全国設計事務所健康保険組合
全国印刷興業健康保険組合 など

 

 

実際にどれくらい健康保険組合が赤字なのか?

 

健康保険組合 平成31年度健康保険組合予算早期集計結果によると

 

平成31年度 赤字組合数の割合(推計)
赤字組合数856組 61.7%
黒字組合数532組 38.3%

 

組合数は1338組ありその中の赤字の組合が856組、全体の6割が赤字といわれています。

 

なぜ赤字になっているのか?

 

昔は団塊の世代の人たちが現役で働いていたころは、若い時はそんなに病気しない、病気しないけどたくさん払ってくれたから安泰だった。今はみんな高齢化しているので働き手が少ない。上の人たちが病気すると持出しが多くなる。単純に納める人間より使う人間が増えてきて年金と同じようになっている。

 

特に60歳以上の高齢者の医療費が増えていて、それをカバーできずしわ寄せが保険組合にきている。

 

怖いのは組合が解散する可能性が出てくる。自分が払っていた組合がどんどん解散してきてしまうとややこしくなる。解散してしまった場合は、国民健康保険に切り替えになる。そうすると国の負担がどんどん増えていく。

 

 

高齢者の医療費がものすごく、その部分を健康保険組合が払ってねと法律改正はなされている。改正以降、解散は厳しくなっている。

 

対策は打っている組合もあり、私学共済では人間ドック、毎年保険組合からいくらか補助が出ていた。それが1年に1回が2年に1回になり、現役の人は人間ドック受けなくても大丈夫だろうと、そういうことで支出を減らしていった。少しずつできるところは支出を減らしている。でも高齢者が増えて病気が増えたらどうしようもない。

 

高齢者の医療費が高い理由は?

 

年間の医療費が40兆円ぐらい、これが経済成長率よりも高くアップしていて抑制するといってもなかなかすぐにできない。解決されないまま毎年引き延ばしになっている。

 

老人の医療費高いといっても最後の1年、2年が高い。
老人になったからずっと高いのではなく死ぬ1年〜2年前が急に高くなっているので結局ターミナルケアのところでお金がかかっている。
最期の1〜2年は病院に入りっぱなでし、チューブ繋ぎになってしまうので医療費がどんどん上がってしまう。
75迄は有病率はまだ低い。75過ぎると急に有病率が上がっていく。

 

 

解決策は?

 

放送の中で出た案は

 

  • 予防医学を充実

予防医学を充実させて、病気でない健康な体、民間だったら保険料安くしているところがある。政策では健康な人は保険料安くする考え方もある。これをすると財源が足りなくなるのではとなるが、安くなるのだったら健康を維持しようという気にもなる。

 

  • 極端な話、チューブになったら延命治療をせずサヨナラ論。

ヨーロッパでは安楽死がいつも議論になって、どんどん認可される国が増えている。おまけに認定される病気は増える一方。WHOが2018年にゲーム中毒も病気の範囲になったと発表。ゲーム中毒になれば会社から有給も貰える。病気は増える一方で減らない。

 

  • 岡田斗司夫 氏の案 1000分の1の確率で死ぬ薬

1000分の1の確率で死ぬ薬を毎月処方。その代わり10万円貰える。すると65歳以上の人口が毎月0.1%ずつ減ることになる。それを5年続ければ日本の医療問題はほぼ解決。

 

  • サイボーグボディ

サイボーグボディがあれば医療は全部解決。人間の寿命は150くらいといわれている。現時点では、ねずみの心臓、人工心臓を3Dプリンターでプリントするところまでは成功している。サイボーグというよりは、人体の細胞を使いプリンターで臓器を作って取り換える。しかし、高いは高いのでそういう医療は金がかかていく。

 

  • 生涯の通院回数で年金受給額を決定

生涯で医者に行って保険を使った回数で、年金を貰える年が違う、100回以下の人はゴールド保険証。

 

 

現実的なことをいうとなるべく予防する。なるべく病気にならないように健康体操をしたり、犬を飼うと散歩でよく歩くので病気になりにくくなる、予防をして高齢化社会を迎える。

 

 

海外の医療事情は

 

海外には日本ほど恵まれた保険が完備された国は無い。
恵まれた保険が無い国は予防医学が発達する。

 

日本は医療が発達していて保険が完備されているからこそ予防医学の方が発達しなかったといわれている。
そうではない国は自分の体を何とかしなきゃと病気にならないようにとする。

 

イギリスでは基本的に国立の病院は無料。薬代だけ払えば診てもらえる。これだけ聞くと凄くいいと思うが、ところが風邪をひいて受診したいとなったら1ヵ月待ち。無料だからみんな集まるので、それで私立の病院に行く。そうすると初診料が4万円〜5万円と保険がないから高い。ただ、イギリスは看護師も診察を行える。ドクターだけだとお金がかかるので、ドクターだけでなく看護師にも権限を与えることでコストを安くしている。

 

ヨーロッパでは花粉症を気にしない。マスクするのは格好悪い。マスクしたらギャングかと思われる。

 

外国の場合、薬代をあまりかけていない。日本はすぐ薬をバッと出す。肺炎でも点滴しない、38、39度は発熱のうちじゃない

 

アメリカはお金持ちはお金を払っていい医療を受け、そうでない人はそうでない医療を受ける、所得と寿命は相関している。自己責任でお金で命を買うような社会。

 

スリランカでは、病院に人生で1回も行かないという人が多く、アーユルヴェーダというインド大陸の伝統医学で浄化プログラムのひとつで眉間あたりにオイルを垂らすシロダーラという治療法がある。