シニア世代の自己破産が増加している理由とは?【ブラマヨ弾話室】
2018年4月15日放送のブラマヨ弾話室〜ニッポン、どうかしてるぜ!〜で
シニア世代の自己破産が増加しているという話題に。
日本弁護士連合会によると
高齢者の自己破産者(70歳以上)は、1997年〜2014年までで7倍に増えているとのことです。
家族構成が変わってきている
1番お金を持っていそうな世代ですが、
その原因は日本の家族問題もあるのです。
元々日本は、お父さんお母さん子供がいて、またその子供たちが大きくなって外に出てもお父さんお母さんの面倒を見て孫がいて2世代3世代が当たり前な感じであったが、今は独身が増えている。
そうすると、お父さんお母さんが年をとっても息子・娘が独身。
介護をしようと思ったら離職してしまう。またそこでお金が困る。世代の良き循環、日本のよき家族構成が崩れてしまっていることも一因としてある。
デフレ経済
昔は家を買っても年をとっていくと給料が増えていったため借金が返せた。
ところが今は、時代が進んで行くと給料が下がっていく。
そうすると借金額は変わらないのに会社クビ・リストラ、退職、さらに収入が落ちてくると借金が返せなくなる。
60歳超えたら好きに生きていける、ようやく解放されるイメージがあるが、そこで破産してしまう。デフレが一因としてある。
自己破産とは?
破産とは、もともと自分が負っている負債を返せない人がするものなので、借金はあるが持っているお金・これからの稼ぐお金では返せそうにない方が自己破産をして免責という手続きして、免責の許可を裁判所から受けると負っていた借金が返さなくてもよくなる状態になる。
破産は絶対にしちゃいけないということではなく、返せないのであれば自己破産をするのもひとつの選択肢。
自己破産すると生活はどうなる?
デメリットとしては、ブラックリストに載ってしまうのでローンを借りることができなくなる。
自己破産の手続き中に海外に行くことは制限されることはあるが、なにか生活が制限されるということはないが、士業というわれる仕事や警備員などある一定の職業の人は、手続き中その仕事に就くことができなくなる。
借金が1000万円あり、貯金が200万円あり自己破産をした。
貯金はどうなってしまうのかというと、自己破産は20万円までは持っていることができる。残りの180万円は借金を返す配当に充てられる。隠し持っていると犯罪になってしまう。
ギャンブルで作った借金は、自己破産が認められないケースもある。何で借金を作ったのか聞き取りをして、借りたお金は何に使ったのかも裁判所に届け出る必要がある。
シニア世代が破産する どんな生活をしているのか?
シニア世代が破産しているのは、散財しているからというのではなく
若い頃に借りていたものが収入が無くなったので返せなくなって自己破産。
起業されていた方だけでなくサラリーマンも結構多い。
将来出世することを見込んで家を買い家族を幸せにしてあげようと思っていたらリストラされてしまった。
家を売ろうとすると地価が下がっている。売っても借金返せないとなると、本当にどうしましょうとなる。70歳で完済するつもりが残り5年でギブアップし自己破産にといういこともある。
家はどうなるのか?
家のローンが払えなくて給料もない、破産。
その場合、家は売却をして配当に充てることになる。
抵当権がついていれば、返せなくなった時に銀行がお金を貸しているので、返せなくなった時には抵当権を付けているものから最初に配当を受けますという権利を付けていることがある。
破産をした後は、それまで収入が継続的にある人であれば
今までは収入の中から借金を返してさらに生活をしていた状況だが、借金を返すことをしなくてよくなるのでその収入を生活に充てることができる。
リストラの場合は、生活保護も検討していく必要がある。
高価な財産を持っていたら売らなければならないが、車も売らなければならない。ただし、どこに住んでいるか、車がないと生活できないような場所であれば生活必需品として認められるので売らなくてもよくなるケースもある。
最近では、300万円くらいでも破産する人も多い。300万円で自己破産するのは少し早い気もするが、弁護士に相談をすると若い方や収入がある方はリスクを説明したうえで本人と話し合い返せる可能性も含めて話をするが、シニア世代で収入がなくてどうしても返済が難しいという状況で自己破産を選択される方もいる。