ドラマ 健康で文化的な最低限度の生活(ケンカツ) 第1話で「不幸慣れ」「過払い金」

2018年7月17日にフジテレビでスタートし吉岡里帆主演の連続ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」

 

このドラマの概要は、
安定を求め就職した、新人公務員・義経えみる。しかし、最初に配属された「生活課」で彼女を待ち受けていたのは、生活保護現場の壮絶な現実だった。彼女が担当する110世帯の生活保護受給者たちには、 知れば知るほど奥の深いそれぞれの“人生”があった。22歳の新人が壁にぶつかり、喜び、悲しみ、時には怒り・・・そしていつしか誰かの希望の光になっていく・・・!描かれるのは、お金、健康、仕事、家族・・・誰にとっても身近なテーマ。そんな色とりどりの人生模様を描くヒューマンお仕事ドラマ。

 

 

第1話で、過払い金に関するシーンが描かれていました。

 

 

ある日、生活保護受給者を支援する新人ケースワーカーの義経えみる(吉岡里帆)のもとに求職活動中の受給者・阿久沢正男(遠藤憲一)が面談にきます。

 

阿久沢が最近痩せてることに気付いたえみるは、問いただすと1日1食しか食べていないという。理由は最近はやっていてタモリさんも1日1食ってテレビで言ってたから。

 

その日は帰っていただき、えみるから阿久沢について報告を受けたえみるの上司・京極大輝(田中圭)は、活保護費は支給されているのに1日1食だけというのは、酒やギャンブルに使っている恐れがある。そこで家庭訪問を実施。

 

部屋を見ると高価な買い物をしているわけでもない、冷蔵庫も確認するもカラ。冷蔵庫の扉を閉めると、そこに貼ってあったのは「催告書」

 

1日1食だったのは、借金が原因。
3社から借りていて月々5万円の返済。月3万円で生活していたのです。

 

督促状と催告書の違いとは?

ドラマでは、冷蔵庫に催告書が貼ってありました。普通、返済が遅れたら「督促状」じゃないの?

 

督促状と催告書、どちらも返済を滞納している方に届く文書なのですが、督促状はまだやさしいほうで、支払期日を過ぎても返済が無い方に〇日まで押し合払いをお願いする、文書です。

 

その後も返済をせずに督促状を無視続けている、正当な理由もなく滞納をしていると内容証明郵便にて催告書が届きます。

 

内容証明で届くので、届いているの知りませんでしたでは言い訳にならず。文面も厳しい内容で、今度は返済をお願いするだけの文書ではなく、〇日まで入金がない場合は、法的回収しますといった内容になります。期限の利益も喪失し一括請求になることもあります。法的回収とは、催告書の内容に応じないと訴訟をして給料や財産を差し押さえて回収する手続きなのです。

 

借金があっても生活保護が受けられる

 

阿久沢は、借金があることを黙っていたのですが、その理由は借金があると生活保護が受けられないと思っていたから。実際には、借金があっても生活保護を受給することはできます。

 

ただ、月に5万円も返済しているのは健康で文化的な最低限度の生活をしているとはいえないので、えみるから法テラスで債務整理をすることを提案されます。

 

法テラスとは?

 

法テラスとは、無料で法律のプロが相談に乗ってくれるところです。また、弁護士に債務整理を依頼すると弁護士料金が高くて相談ができないという方もいます。専門家に相談したいのに費用が払えないという方を対象に、利用条件に所得制限がありますが、弁護士費用を一部立て替えてくれる民事法律扶助制度もあります。

 

法テラスに相談した結果、150万円過払いが発生

 

阿久沢が法テラスに相談してもらった結果、過払い金が発生していることが分かりました。

 

利息制限法を上回る金利で返済していたので、とっくに支払いは終わっているということでした。

 

ドラマでも言っていましたが、過払い金が発生していても債権者との交渉次第、払い過ぎた利息は戻ってきます。

 

15年前からずっと借金のことで悩んでいたということなので、このドラマが2018年の設定だとしたら2003年から借入れしたことになります。2003年は、利息制限法(限度額に乗じて15%〜20%が上限金利)を無視して出資法(上限金利29.2%)で融資をするのが当たり前だった時代です。取引期間も15年と長いので、過払い金も150万円返ってきていました。

 

阿久沢は、なんでこんないい所もっと早く教えてくれなかったんですか?と言っていましたが、現実の世界でもあれだけテレビやラジオで過払い金のCMをやっているのに知らない人はいるのでしょうか?ドラマでも不幸慣れというワードが出ていましたが、それをした方が得になる利益がある便利だと思っていても、これまで慣れていた不便なほうが安心する。そのため新しいことをやる気力が起きない、債務整理したり過払い金請求したほうが楽になると分かっていても、これまでの状態に慣れてしまっているから気力が起きない。それ以外にも債務整理したいけど、弁護士費用が高いと思っている、法テラスの制度ことを知らない人もこのドラマで知ったのではないかと思います。