中間管理録トネガワ「内示」と消費者金融の人事異動

中間管理録トネガワの第5巻に
第32話「内示」が収録されています。
中間管理録トネガワ 5

 

中間管理録トネガワ 5

 

人事異動の話であり、
帝愛グループでは、

 

10月 1日 会議で正式な人事異動が決定
10月15日 内示開始
10月30日 内示終了

 

10月中旬から2週間のうちに本人に直接人事部から内示が言い渡され、人事情報は当然シークレット、上層部の人間しか知らないことだが毎回ほぼ確実に情報が漏れるのです。漏れる理由は、上司が飲みの席で「ここだけの話だぞ・・・」といった話が伝播していくからなのです。

 

 

消費者金融に勤めていると
「異動」という言葉は2つの意味があり

 

ひとつは、勤務地や役職、職務などが変わる一般的に使われている意味です。

 

もうひとつは、消費者金融に限らず融資を行う金融機関で、「異動」とはブラックリストを指す言葉です。ローンやクレジットカード審査をする際に、審査を行う金融機関は信用情報機関に問い合わせをします。

 

情報を取得してみたら、異動情報が付いていた。
つまり、延滞や債務整理などの金融事故を起こしているのです。

 

ローンは、いくら年収が高くても異動が付いているだけで信用がなくなり審査に通らないのです。

 

消費者金融会社の人事異動事情

 

帝愛ファイナンスでは、上層部の会議で人事異動が決まるようですが、
私が勤めていた消費者金融では、一般社員に関しては支店長〜部長クラスで人事を決めていました。
銀行と同じく、支店長クラスは同じエリアに長くいたとしても3年程度。

 

異動時期が近づくと、他の店舗の支店長や部長から私の勤めていた店舗の支店長宛に電話がかかってきて、長々と電話をしています。「あの子が欲しい、この子が欲しい」とやっているのです。

 

総合職と一般職があり、総合職は全国転勤があります。一般職も異動はあるのですが、地域限定でありそのエリア内での異動です。

 

異動が決定すると、内示の方法は
店舗に社内の情報を共有するPC端末があるのですが、春と秋の異動決定日当日はPC上の人事部からのお知らせで、移動元店舗、移動先店舗、社員番号、氏名が発表されて、それで正式に異動を知ります。

 

結構ギリギリに異動が言われるので、そこから引き継ぎや自分の荷物整理などで追われます。

 

あまりに早く異動先を伝えてしまうと、勤務地によってはショックを受けてしまい辞めてしまう人もいました。

 

入社時東京だったのに北海道に転勤になり、その後京都、大阪へ転々と異動する人もいました。また、沖縄から東京に異動してきた人がいて異動後3日は出社しましたが、環境に合わないのか体調不良を起こししばらく休んでしまった人もいました。

 

 

また、異動時期は基本的に春と秋にあるのですが、それ以外にも急遽異動になることもあります。
ある店舗で人員が不足していると、人員補充のために暇な店舗から行かされることがあります。

 

私も急遽異動を言われたことがあり、週末の金曜日に言われ翌月曜日から別の店舗に異動がありました。急なことだったので、荷物整理や挨拶などができずに異動したことがあります。