大雪や台風でも休めない企業 【中間管理録トネガワ 第60話 黒宴】

中間管理録トネガワの第60話は
「黒宴」

 

あらすじは、

 

 関東広範囲に大雪が降り社員を大事にするホワイト企業は交通機関が止まる前に、いつもより早い時間に帰宅命令が出され社員は無事帰宅することが可能だが、帝愛はブラック企業なので当然帰宅命令など出ず、帰れないので会社に泊まることになり夕飯もコンビニで買って、帰り損ねた黒服たちはささやかなブラックパーティーを始めます。

 

 酒とコンビニ飯、給湯室でラーメンを作ったり、いない上司のものまね、テレビで漫才を見るなどでパーティーは盛り上がり、ひと段落したところで帝愛辞めて転職するかどうか、帝愛はブラック企業だろといった話題になります。

 

 そして、夜は更けていき翌土曜日、雪が残る中当然出勤する。やっぱりブラックの帝愛ファイナンス!という内容です。

 

 

大雪や台風でも早期帰宅は難しい業種

 

近年では、大雪警報を発表されると交通機関の乱れが予想されるため、「帰宅命令」が出る企業が増えてきました。

 

帰宅命令の出る企業はホワイト企業なんていわれていますが、社員に帰宅して欲しくても実際に困難な業種は多いかと思います。

 

例えば飲食・小売業などの客商売、物流、電気・ガス・水道、交通機関、医療、介護、むしろ大雪や大雨の時こそ出勤しなければならない消防や警察・・・さらには金融機関も含まれると思います。

 

 

帰宅指示が出て、せっかく早く帰れたのだから銀行でお金を下してちょっと居酒屋で一杯、コンビニやファーストフード店は空いているから何か買っていく、タクシーやバス・電車ばぢの公共交通機関を利用して帰るわけですから、インフラ関連や金融、接客業で働く人はきついだろうと思います。

 

 

もし、消費者金融が雪や台風で休んでいたら

 

・コールセンターは問い合わせ対応
 オペレーターが帰ってしまったら、「返済を待って欲しい」「電話で融資申し込み今日中に借りたい」「本日付の完済金額が知りたい」こういった問い合わせに対応できなくなります。

 

・絶対に有人窓口で返済じゃないとダメ!という人がいる
 消費者金融だと高齢者や自営業者の人ほど有人の窓口を利用する方が多いのですが、カードを持っているならATMで返済をしたらいいのに窓口で返済をします。未だに機械が信じられないという高齢者の方もいるので、人対人の方が安心する人もいるのです。かつては、これまで通っていた店舗が急に無人化されたことに腹を立てて、なめてるのか!と殴り込みにきた債務者もいました。

 

・ATMトラブルへの対応
 大手金融機関であれば、全国に支店がありますので大雪や台風の地域の従業員は早く帰らせ、他のエリアの従業員が電話対応や遠隔で対応ということもできなくはないですが、もし大雨や大雪の日にあったら怖いのが、ATMトラブルです。私が経験した中では、札束をATMに輪ゴムがついたまま投入してしまいATMが停止。そういったときは、営業時間外なら警備会社が対応することもありますが、営業時間内であれば社員が現場のATMに行き対応することがあります。