審査基準はコロコロ変わる

キャッシング・カードローンの審査基準は、公開されていません。
審査は基本的に借入申込み者の申告に基づいて行われ、もし審査基準が事前に分かっていたとしたら、審査通過するため都合のよい申告をすれば、本来貸すことができない人でも貸すことができてしまうことにもなりかねない、そうなると返済能力を超えた融資となってしまう、だから審査基準は公開されていないのです。

審査に落ちてしまった時に、なぜ審査に落ちてしまったのか理由を聞いても教えてもらえないのはそのためです。

カードローンの審査基準ですが、
ずっと同じ基準ではなくコロコロと基準は変わってるのです。

私の以前勤めていた金融業者も入社したころは、
他社借入れ５件までＯＫでした。それが月日が経つごとに審査基準が見直され他社借入れ４件まで、３件まで、２件まで・・・と変更していったのです。

借金返済するための他の消費者金融から借りて返す。それを繰り返して多重債務者となる。昔の消費者金融は審査が甘かったので、複数借りてるのは当たり前でしたが、法律改正や社会風潮などによっても審査基準へ変わっていくのです。

審査基準が変更になる頻度ですが１年の中で何回も変わります。
例えば、ＩＴ関連企業が今ほど多くなかった時代は、融資の実績がないので貸付不可とスコアリングで判定される。
だけど、３ヶ月以上勤務していれば１０万円までなら融資しよう。

申込者本人はまったく借金はしていないけれど、奥さんもうちの会社でお金を借りている。
同居している場合は貸付不可。

などなど、審査基準は会社の業績や法律の改正、社会風潮などによって頻繁に変わるのです。

例えば、
来月１日から新しい審査基準になりますと通達されたら、
従業員は勉強会をして新しい審査基準の変更ポイントを確認します。

把握しているかテストなどを行ったりもします。

審査基準が変更になったことでトラブルになったことがあり、
１２月１日から新しい審査基準になりますと通達がされました。

そこで１１月３１日に借入れ申込みにきたお客さんです。
もちろん審査は通過して融資をすることができる方であったのですが、１２月１日の新基準では融資ができない方だったのです。

１１月３１日その日の内にお金を借りてくれればよかったものの、
即日出金することはなかったのです。

そのお客様は、１２月１日になってから電話がかかってきました。
「今ＡＴＭにいるんだけど、カードで引き出せない、どうなってんの？」

まさか審査基準が変更になり・・・とはいえないので
当社の融資基準によって現在はお借入れできない状態になっていますと伝えるしかなかったのです。

じゃあなんで貸すのとなりますが、そういったことを想定していなかった会社側のミスでもあります。

審査基準の変更は、厳しくなる変更が多く、基準が緩くなる変更は少ないです。

審査基準はコロコロ変わる

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