預り金が発生してしまう問題

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キャッシング・カードローン業界での「預り金」とは、.
払いすぎてしまったお金のことです。

払いすぎてしまったお金って“過払い金”のこと？
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全く違います。

預り金とは、ＡＴＭで完済をしたら出てこなかったお釣りのことです。

なぜお釣りがでないことが起きるのかというと、
消費者金融の一部のＡＴＭでは紙幣には対応しているけれど硬貨に対応していないからなのです。

例えば、
カードローンの残高が4,632円であったとします。

完済をするためにＡＴＭで1万円入金しました。

紙幣でお釣り5,000円が出てきましたが、
小銭の368円は出てきません。

硬貨非対応ＡＴＭだとお釣りが出ないのですが、
そのお金はいったいどうなるのかというと、

キャッシング会社側で一旦預かっておくのです。

しかし、消費者金融等のノンバンクは本来預かり業務をしてはいけないのです。

そのため、完済をされた翌営業日に該当顧客に電話をして、お釣りの返却案内をするのです。
この返却案内をしないと、金融庁が監査に入ったときに返却努力をしていないと行政指導されるのです。

預り金の受取方法は、

（※振込手数料が差し引かれて返却されることはありません。手数料は負担してもらえます）

などの方法があります。

提携しているコンビニＡＴＭで完済するときには、お釣り自体に対応していないことがあります。
そのため消費者金融によっては、最終の完済のときだけコンビ二ＡＴＭでは完済できず、銀行振込、インターネット返済、店頭、自社ＡＴＭでのみ完済手続きを受け付けるなど完済方法が決まっている業者もあります。

某金融の町田のお店での出来事なのですが、
50代くらいの男性が店頭に来店して、「お釣りがでなかったどうなってんだ？」

と少し怒り気味に来店しました。

お釣りが出なかったということなので、
店頭での預り金返却は、運転免許証など本人確認できるもので確認してから返却します。

運転免許証を預かったら、キャッシングカードの名義人と別人だったのです。

どうやらカードの名義人のお父さんが代わりにＡＴＭで返済をしたのです。

この場合、やっかいな問題が起こるのです。

いくらお父さんが返済してくれたとしても、
お釣りの返却はカードの名義人である契約者本人にしかできないのです。

当然、怒ります。
「返せないってどういう事だ！どうせお前らが自分たちのために使い込むんだろ？」

「本当にそんなことするとお思いでしょうか？」

などと押し問答が続きましたが、

契約者本人と連絡が取れて、
お父さんが来店していることと事情を説明します。

お釣りを返却する旨と取引内容の一部を開示することなど、
ひとつひとつ契約者本人に同意をとり返せることとなるのです。

カードローンの契約内容は、本人以外に開示することは一切できないので、開示するには本人の同意が必要となるので手続きに手間がかかってしまうのです。