自爆営業ならぬ『自爆回収』
年賀状を書く季節になると思い出すのが、
以前よくニュースでやっていた自爆営業です。
郵便局員への過酷なノルマが設定され、年賀はがき販売のノルマを達成するために、自分で購入するまたは金券ショップに買い取ってもらう、社員だけでなく非正規社員やバイトまでそのノルマが課されたことで一時期ニュースとなっていました。
自爆営業は、郵便局だけに限らず他の業種にも自社の商品を自分で買わなないとノルマが達成できない、同様の自爆営業はあるようです。
実は、消費者金融においても自爆営業に近いことを一部の人が行っていた!?
ということがあったのです。
回収ノルマを達成するために
今でこそ、支払いが遅れた方への督促は、電話または督促状で行いますが、かつては自宅への訪問回収も行っていたのです。(訪問回収は現在では特段な事情が無い限り行わない督促行為なので完全になくなったわけではないです。)
訪問回収が行われていた時代は、
こんなことが行われていたことがあります。
上司から、「こいつの家に行って回収してこい!」
といわれて社員は、滞納者の自宅に訪問します。
そして、滞納者の自宅に訪問して
社員「○○さん、今月の入金がまだなんですが・・・」
滞納者「え、今月厳しいから今払えないよ」
社員「そうですか、では早めに入金してください」
帰社し、上司に支払いが難しかったことを伝えると・・・
上司「バカヤロー!何手ぶらで帰ってきてんだ!本人いるんだったら利息だけでも回収してこい!もう1回行け!」
また滞納者自宅に訪問し
社員「○○さん、利息だけでもいいんで払ってください」
滞納者「だから、払えないって言ってんだろ!」
・
・
・
ここでダメな社員は・・・
社員「そうですか、今月は私が立て替えときますので次回はお願いします」
滞納者「そうか、よろしく」
回収ノルマを達成するために、自分で滞納者の借金返済を立て替えしてノルマを達成するのです。こういったことをやっていた人が極一部の人ですが、いたのです。
これは、自爆営業ならぬ自爆回収です!
当然ゆるされないことなのですが、これに社員も滞納者も慣れてしまうと、
また訪問回収に行ったときに
滞納者「今回も立て替えといてくれない?」
というずうずうしい人もいたりしたのです。
自爆回収がバレてしまうと
いつから立て替えをしていたのか、その日まで遡って取引の訂正をしなければならなくなりますので、延滞金の額がとんでもないことになってしまうのです。
今は、電話か書面でしか回収行為は行いませんので、会社から外出して他の社員の目が届かない訪問回収で滞納者と約束して内緒で立て替えて払うということはできませんので、こんな馬鹿な行為を行う人はいないと思います。
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