訪問取立て経験者が、NHK受信料の地域スタッフに転職
消費者金融の従業員の数って、ここ10年で大幅に減少している。
対面での申込みより、スマホからの申込みが圧倒的なシェアなので人がいらないのである。
2010年の貸金業法改正される前年に大幅なにリストラを行った消費者金融もありますので全盛期の5分の1に従業員の数が減った企業もあります。
では、これまで消費者金融で働いていた人が次にどの職業に就くのか?
同じようなノンバンク業界に就職する人や保険会社に転職する人が多く、辞めた以前の上司から半年後に急に「おー久ぶりだな!」と電話がかかってきて元気か?などたわいもない話をした後に、「ところで保険なんだか今お前・・・」と営業の話になることも。
また私の知り合いでNHKの集金人の仕事に就いた人がいた。
NHKの受信料の契約をする地域スタッフの仕事である。
1件受信契約をとるだけで、最低基本給である15万円以上はもらうことができ、そこから契約を何件とったかで収入が変わってくるのだという。
どうやらNHKの地域スタッフの中には、元消費者金融社員という人が何人かいるらしく、採用されやすい理由は訪問回収を経験しているからである。
確かに、受信料を支払っていない人から契約のお願いをして受信料を徴収するわけですから、借金の返済が滞っている人から回収をするのと似ている部分はある。
その知り合いにどうやって採用されたのと聞いたところ、地域スタッフの採用説明会が渋谷のNHKであり履歴書持参で参加。後日、上野営業センターで筆記と作文のテスト。作文のテーマは家族についてだったという。筆記と作文のテストの後に面接があり、それを通過すると数日後に実際に現場に出て訪問スタッフを1日体験する試験。社員と2人同伴でナビタンを持ち未契約家庭を訪問。午前中からお昼にかけての時間だったということもあり、不在のお宅ばかりで1件も契約がとれなかったのだが、試験とはいうものの業務体験ということもあり5,000円の報酬が支給されたという。訪問の現地の試験後に営業センターに戻り、休憩後、最終面接を受け採用という流れだったとのことです。
でも元消費者金融社員が、NHKの受信料業務を契約代行する地域スタッフに就職しやすいという話はもはや過去のことだと思う。
そもそも消費者金融が借金の訪問回収をしなくなってから10年以上経過しているからである。
(※法律で訪問回収が禁止されているわけではない)
そのため訪問回収を経験している従業員は若くても2017年で30代半ばくらい。
またNHKの地域スタッフって、NHKの従業員ではなく業務委託契約を結んだ個人事業主である。最近では、地域スタッフよりも委託会社の方が契約率が高いという話も聞きますので、元消費者金融社員の経験を活かせる仕事は少なくなっている。
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