ATMに来た人に営業をかける

消費者金融の社員の仕事は、
主に電話での営業です。

限度額増額ができそうな顧客をリスト化し、
片っ端から電話を架けていきます。

電話が繋がり、増額希望があれば審査へと進み、審査が通過したらWEBまたは来店にて契約手続きしてもらい限度額増額させる流れです。

ところが、1日100件電話を架けても5件しか繋がらないこともあり、その中で増額希望がないと限度額増額できないわけですから、各自工夫して繋がりやすそうな時間帯に架けたり、過去に電話が繋がった時間を履歴から遡ってその時間に架けてみるなどします。

毎回電話を架けても繋がらない人がほとんどなのですが、
何も顧客への接触は、電話だけではありません。

店頭窓口に返済をしに来店したときなど、入金受付をしつつ、この人が限度額増額できそうかもチェックします。また、顧客からの電話も例えば支払い期日がいつになっているかの問い合わせだけであっても、限度額増額可能であれば次回支払い日とセットで限度額増額を案内したりもします。

また、今では行っていないと思うのですが、
ATMに来た人までも接触しに行き、営業をかけたことがあります。

昔は今と違って、ATM・無人契約機・従業員の店頭窓口がある店舗が多かったのです。
店内からは、併設してあるATMに現在誰が利用しているのか、コンピューターの画面に口座番号と氏名が表示されますので、その方の口座をチェックします。

そして、上司から
「今、ATMに来てる人増額できそうだから、お前行ってこい」
と言われ、店から出てATMルームに行き、利用者に来店ありがとうございます。もしよろしければ、限度額のお見直しがご検討できそうなのですが・・・。と営業をかけるのです。

いきなり話しかけられるので、びっくりしてしまいますが、
希望があれば、店内にお連れして審査手続きとなります。

たまに、話変えたらカードを使っているのが利用者本人じゃなく、頼まれて返済にきたというケースもありました。