警察の捜査関係事項照会書回答に口座情報開示

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消費者金融からお金を借りていることは、
例え家族からの問い合わせであっても本人の同意がない限り第三者に伝えることは決してありません。

ただし、警察から捜査関係事項照会書での照会を受けた場合は原則開示をするのです。

消費者金融に限らず、銀行も顧客の口座やその入出金状況を捜査関係事項照会書での照会を受けた場合、原則、応じています。税務署からも税務調査目的で開示依頼がくることがあります。

開示をする内容としては、該当顧客のどんな情報が欲しいかが捜査関係事項照会書に書かれているので、その内容に従って開示します。
主にこれまでの入出金の履歴・申込書・契約書・身分証明書の写し、契約時の住所と現住所、などです。

なぜ捜査関係事項照会書が送られてくるのかは、該当顧客が何らかの事件に関与しており被疑者として捜査しているからです。

捜査関係事項照会書を受け取ったら、
当社に該当する顧客がいるか特定します。

特定できたら、取引履歴を専門部署に作成依頼をして申込書や契約書、身分証写しなどは書類管理している部署で一元管理しているのでコピーを取り寄せます。

すべて書類が揃ったら文書で回答をします。

捜査関係事項照会書回答の業務は、まったく利益にならない仕事です。
時間もかかる業務です。

過去にあったことで新宿警察署から捜査関係事項照会書を受取り、開示してほしい内容を確認したら
取引履歴と取引したATMの店舗名と時間帯もすべてとあったのです。

新宿警察署へ電話をして、すべて取引したATMの店舗名を調べるには、廃店となった店舗もあるので時間がかかると伝えたところ

「早く開示しろ！こっちは、すぐにでもお前らが営業できないようにすることができるんだぞ！」

と怒鳴られた。

そういった態度なので、
結局、利用店舗名を回答せず入出金だけの履歴だけを回答した文書を送ったが、
何の問い合わせもなかった。

大してあまり必要な情報ではなかったということでである。

警察が突然来店して、こいつに関する情報を教えろ！と捜査関係事項照会書と持たずに聞いてきたり、電話で○○警察ですと名乗り、▲▲という人物に関する情報を聞き出してくることがあります。

いきなり来店されて警察手帳を見せられても本物かどうかは分かりません。電話で警察だと名乗っていても本当に警察の人なのかは分かりません。

個人情報が厳格な時代ですから、電話で問い合わせがあった場合は、その場で回答せず、どこの警察署か・担当の刑事の名前等を聞いて、電話帳でその警察署の番号を調べ折り返し電話をするようにし、来店もその場で回答せず捜査関係事項照会書を持参していただいてから回答するようにしています。